良型カジキ2回ファイトと「キャッチ&リリース」に関して

カジキとファイト中

 14日に推定100kgオーバーのカジキがヒット!15分程ファイトしたが、針が外れバレ・・・。続く15日も100kgオーバーと思われるカジキが掛かったがまたもや15分くらいでバレ・・・。3月30日から7匹のカジキガヒットして5回はフックUPしてファイトに持ち込んでいるが、何と上がったのは3月30日の1匹のみで以降はファイトしても4連続バレてしまい上がっていません。アングラーは全員カジキ初心者でしたが、バレた原因はアングラーの技量不足では無く仕方が無いと思います。この時期のカジキは100kgオーバーの良型が多いので、やはり大きなカジキほど針の掛かり所が悪ければバレる確立は高くなる傾向にあると思います。
 2012年には6出船連続でカジキが6匹バレずに上がった実績があります。この時のアングラーも全員初心者でしたが、良い所にガッチリ掛かっていれば誰が巻いても簡単にはバレる事はありません。最近バレた事ばかり目だっていますが、けして内容的には悪くないと思います。注目すべき点は7回ヒットして5回ファイトしているという事はフックUP率が高くなっており、たまたまかもしれませんが船長としては、まずまず良い仕事が出来たと半分は満足しています。結果的にバレましたが巨大なカジキが飛び跳ねる姿を見れたし、桁違いのカジキのパワーを体験して頂きました。
カジキとファイトしている男性
 先日4月3日にカジキトローリングで乗船したF様は、だいぶ以前から海外でブルーマーリンやバショウカジキのキャスティングでも130本の実績があるらしい筋金入りのアングラーです。しかし東北の震災を期に全ての釣りを一切やめていたそうですが、最近いろいろストレスなどもあって久しぶりにカジキ釣りをやりたいとの事。もしカジキが掛かっても出来ればリリースしたいという要望でした。当日は1日頑張りましたが、結果的には何の当たりも無かったのでストレスは解消したのか?心配でしたが最後に「魚を1匹も殺生しなくて良かった」と、1日海に出れて満足だったと笑顔で下船されました。あー!こういう人もいるんだなって関心しました。
PS:14日と15日にカジキがバレた後でF氏の事を思い出しました。バレたカジキが今も元気で泳いでいること祈ります。

▼せっかくなので「キャッチ&リリース」に対する私の考えを書きます。
 カジキのリリースに関しては要望があれば可能です。ただしカジキのダメージが少なく生存の可能性が高い場合に限らせて頂きます。リリースとは?魚を逃がしてあげるという、やさしく立派な行為のように聞こえますが、カジキの場合むやみに間違ったリリースをしても、生き物を痛めつけて海に捨てているのと同じ残虐行為になるからです。以前、マグロ延縄漁船の仕掛けを引きちぎった小さな針と1~2mの細めのナイロン糸を引きずったカジキを2回釣り上げた事がありますが、その2匹ともハンディを背負い、厳しい自然界で餌を捕食する事が出来ずガリガリにやせコケて体表には寄生虫だらけ!そのうち更に弱って死んでしまうのは目に見えていた。おそらく、このようにリリースしてもしばらく生き延びる事ができるカジキは非常に少なく、直ぐに死んでしまう方が多いと思います。知り合いの漁師も言っていた。タグの打たれたカジキを釣った事があるが、ガリガリに痩せた身は、とても食えたものでは無かったらしい。
 私の思うリリースできる条件は?針は小さめの鉄シングルフック(出来ればバーブレス)を使い、アングラーはもちろんのこと熟練した船長とクルー2名の万全の体制で対処する必要がある。カジキがヒットして15分以内の短時間で船に引き寄せ、致命的な傷が無い事を確認、最後は安全に針を外す事が可能ならリリースは有効だと思います。しかし残念ながら、そういうケースは非常に少なく、針が目に掛かるとか、ダブルフックが2本ともガッチリ掛かったり長時間に及ぶファイトで弱っているなど、リリースしても生存が難しい場合が多いです。
 近年、日本も豊かになり掛かったカジキを次から次にタグを打ちリリースして本数を競い合うというゲーム感覚の遊びが増えているようですが、私はけして良い事だとは思いません。レジャーで釣りを楽しむなら必要最小限の魚を釣り、自分で裁いて美味しく食べる事!それが釣りのマナーだと思います。クレーンズ沖縄、鶴丸の船には釣り上げたカジキを直ぐに丸ごと氷で冷やす事の出来る特大クーラーボックスを2基設置しています。当方は基本的に無意味なリリースなどせずカジキが上がったら直ぐに内臓を取り除き、ギンギンに氷づけにして大切に持ち帰り要望があれば解体&梱包してクール宅急便でお送りしています。

 だいぶ前から考えている私の構想ですが、ホエールウォッチングのようにカジキを見て楽しむようなツアーはいかがでしょうか?例えば針なしルアーを泳がせ、ルアーに襲い掛かる瞬間やルアーをくわえたカジキが飛び跳ねる姿を見せるとか。いつか実現できたら素晴らしいと思います。
スマガツオと男性
4月14日、お土産用に釣ったスマガツオ2本!居酒屋へ持ち込み食べて頂き好評でした。
カツオ釣り中

カジキとファイト中

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次